今の私のイチオシ!かげした真由子さんの「命日占い」
2020年6月15日に発売された「命日占い」という本について語ります。
著者は、かげした真由子さん。
超簡単に言うと、この本は、亡くなってしまった大切な人の命日の星座と、自分の誕生日の星座から割り出した分類によって、故人とのつながりを感じましょうというものです。
かげしたさんによると、亡くなった人が残された人に抱く感情というか、残された人への想いというのは、100%「エール」でしかないのだそうです。
私たちは、大切な人が亡くなってしまうと、つらさや悲しみにさいなまれ、そのことについて考えないことで、無意識に痛みを軽減しようとする生き物なんですね。
わかりやすく言うと、本当は悲しいんだけど、あたかも感じていないかのように、知らず知らずのうちに悲しみを封印してしまう、そしてそのことが、故人との楽しかった思い出までも封印することにつながってしまうというわけなんです。
だから、故人の命日と自分の誕生日から、故人からのエールを感じる方法をゲットしようという(^^♪
私自身の体験。まずは嫌いだった母の話。
2005年に実母を亡くしました。乳がんが脳に転移して、最後は会話が成り立つ状況ではありませんでした。
実は、いろんなところで書いていますが、私は母が嫌いでした。
自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなり、父と私は当たり散らされて迷惑していました。しかも結構マイルールにしたがって行動し、家族にもそれを強要し、少しでも逆らうと雷が落ちるみたいな(笑)
ある時、高校の友達と一緒に鎌倉に行きました。友だちの住まいやフリー切符の都合上、小田急線と江ノ電を利用しました。そのことを母に言っていなかったのも悪かったんですが、「これから帰るね」と電話をして(当時は携帯電話がなかったので、公衆電話からでした)、小田急線で帰ったところ、いきなりカンカンに怒っていたんです。
何事かと思っていると、母は私が横須賀線で帰ると思っていて、だいたいこれぐらいの時間になるはずだと思っていたらしいんです。しかし実際は小田急線で帰ったので、母が思っていたよりもかなり遅くなりました。それで雷が落ちたというわけです。
それだけならいいんですが、「そんな友だち、付き合うのやめなさい!」とか、意味わかりませんよね。
「帰りが遅い系」の不機嫌はそのほかにも数えきれないほどあって、そんなこともあって私は彼氏を作るとかとてもじゃないけどできませんでした。
母の旅立ちと、それによる私の人生の変化。
そんな母が乳がんで初めて手術をしたのが2001年4月。その後、再発やら転移やら、放射線治療やら、様々なことがあって、最終的に脳に転移して、2005年5月30日に旅立っていきました。
最後の方はもう入院しっぱなしで、意識もなかったので、私はいちいち母のお伺いを立てなくても行動できるようになっていました。
2005年に入って、私はさだまさしファンつながりで知り合った男性とメールでのやり取りを始めていました。400キロぐらい離れたところに住んでいて遠距離だったので、あまり会えませんでしたが、その代わり、メールやチャットでのコミュニケーションは取れました。
さて、母が亡くなってから数か月が経ち、私はその人と会う機会を増やして行き、2年後に結婚。
今年で13年になりますが、ケンカしない記録を更新中です。たぶん本当に価値観が合うんでしょうね。この13年、彼に腹が立ったという経験がほとんどありません。2回ぐらいは「ムムッ!?」と思ったことあるかもしれませんが、日頃からとても大切にしてもらってる感があるので、怒りたくなることはないです。
で、命日占いとどう関係があるのかという話です。
さて、命日占いを読んでいくと、母の命日5月30日と、私の誕生日4月23日から得られる関係性は、かげしたさんのオリジナルの分類で行くと「繋がる手」でした。
簡単に言うと、故人からはいつもあなたに手が差し伸べられていますよ、ということでした。
また、故人とあなた(私)の関係は、友達どうしのような感じで、どこへ行くにも、何をするにも一緒というイメージのようです。
うっそぉ~!?
と思いましたが・・・
考えてみると、私が素敵なパートナーに出会って交際がスタートしたのは母が亡くなって自由に出歩けるようになったからですから、母は自分が旅立つことで、私に恋愛のチャンスを与えてくれたとも言えますね。
そして、私は2016年に「帯状疱疹」を経験し、2017年には「乳腺葉状腫瘍」で手術をしてもらいました。帯状疱疹は、母が生前に罹患したことがあり、そばで見ていた私は、自分の発疹を見てピンと来たんですねぇ。そして、母が乳がんだったことから、半年に一度、外科に通っていたことが、葉状腫瘍の早期発見につながったのかもしれません。
そう考えると、確かに母から手が差し伸べられているのかなぁ・・・と思ってしまいました。
うん。そうだよね。そうに違いない(笑)
そんなわけで、「命日占い」のおかげで、母とのわだかまりが解けそうな気がします。
気になる昔の友達のこと
この「命日占い」を読んで、真っ先に思い浮かんだ旧友がいます。
学生時代の友だちです。2003年に最愛のお母さまを亡くされ、ずっと悲しみと闘っていた友達がいます。
本当に仲の良い親子だったようで、私が2005年に母を亡くして割とすぐに普通に立ち直って生活していたにも関わらず、まだまだ悲しみの底であえいでいるといった印象を受けたのを覚えています。
今どうしているのかなぁ。もう17年経つから、もしかして立ち直ったかもしれないけど、もし悲しみを封印してしまっているとしたら、ずっとモヤモヤしているかもしれないですね。
この友達とは、ちょっとした気持ちのすれ違いから、現在は縁が切れてしまっています。
正確に言うと、もう一人、別の友達とのことも絡んでいて、彼女自身の本心を知らないまま、15年ぐらい過ぎてしまっているのですが・・・。
彼女にも、ぜひこの「命日占い」を読んでほしいと思っている私です。
何か方法ないかしらと考え中です。
皆さんも読んでみてください!
というわけで、「命日占い」は、ここ数年で出会った本の中でもトップクラスです。
大切な人やペットを亡くして、悲しみなどのネガティブな感情を引きずっている方には、特にお勧めしたいです。
ぜひ、読んでみてください!